童話理解の一助に 小学校でヤマナシ剪定 石鳥谷賢治の会【花巻】
石鳥谷賢治の会(熊谷善志会長)は13日、花巻市石鳥谷町内の4小学校に定植されているヤマナシの木の剪定(せんてい)作業を行った。ヤマナシは宮沢賢治の童話「やまなし」にちなんで同会が2008年に植樹。会員たちは作業に励みながら、子供たちが郷土の先人との関わりを学んで成長することを願った。
同会では大瀬川地内に自生するヤマナシの種から苗を育て、08年に町内の小学校に贈り植樹祭を行った。以降は毎年4月に剪定を続け、成長を見守っている。
同日の作業には会員5人が参加。このうち石鳥谷小には2本の木が植えられており、うち1本の木は白い花を付けた。
会員は日当たりを良くして果実をより大きく育てようと、脚立に上ってのこぎりで枝を切り落としていた。
同会によるとヤマナシは6月ごろに実を付けるという。熊谷会長(81)は「ヤマナシの現物を見ながら童話について学べば、より深く物語の印象が残るはず」と期待していた。