ドローン操縦士育成 総合教習施設18日開所 トップクルー【花巻】
産業用ドローン(小型無人飛行機)の販売やメンテナンス、操作教習を手掛けるトップクルー(本社宮古市、古舘裕三代表取締役)は18日、花巻市湯本に総合教習施設「岩手ドローンセンター」をオープンする。2022年12月にスタートしたドローンの国家ライセンス講習が受講できる教習施設で、国土交通省登録講習機関として操縦士を育成するとともに、産業用ドローンや陸上用無人作業車などの常設展示なども行い、ドローン活用のニーズに応える。
同社は、ドローン民間操縦技能講習施設として6年で延べ300人を対象に講習を行ってきた。昨年12月の改正航空法施行に当たり、今年1月に国土交通省の無人航空機登録講習機関の認可を受け、国家資格の一等無人航空機操縦士(一等資格)、二等無人航空機操縦士(二等資格)の講習と修了検定を新たに整備した岩手ドローンセンターで開始する。
岩手ドローンセンターは東北道花巻インターチェンジから西に約1キロ、県道盛岡和賀線沿いに整備。約8000万円を投じ、約3000平方メートルを取得し、オンライン配信対応講習室や多目的室、ドローン常設展示場などから成る木造平屋建て、延べ床面積約250平方メートルの建物をはじめ、実地講習と修了審査試験などを行う専用飛行場、整備棟など設けた。
12日には現地で竣工(しゅんこう)落成式・内覧会を行い、関係者に教習施設を公開。古舘代表取締役(51)はドローン活用へのニーズが高まる中、総合教習施設を通して「多くの人にドローンを見てもらったり、資格の一つとして身近に感じたりしてほしい」と話す。
講習は、25日に二等資格の初学者向けが開講。民間資格を持つ経験者向けを含め毎月行う予定で、5月からは入校希望者向けの無料説明会なども順次実施していく予定。問い合わせは同社=0198(29)4120=へ。