奥州・金ケ崎

みやびやか音色響かせ 囃子屋台、5年ぶり巡行 金ケ崎火防祭

囃子屋台が5年ぶりに運行。子どもたちによるみやびやかな音色が通りに響き渡った

 金ケ崎町に春を告げる「金ケ崎火防祭」は16日、同町西根の街地区で開かれた。5年ぶりに囃子(はやし)屋台の巡行がみやびやかに繰り広げられ、沿道の住民の目を楽しませた。

 囃子屋台の運行は人手不足を理由に一度途絶え、2009年に復活し18年まで隔年で続いていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止を余儀なくされた。

 同日は太鼓や三味線の稽古を重ねてきた児童生徒13人、大人の奏者3人が乗り込んだ囃子屋台が地区内をゆっくりと巡行し、歴史ある建物が並ぶ通りやJR金ケ崎駅などに情趣豊かな祭りばやしを響かせた。

 西根裏小路の白糸まちなみ交流館前では、しばし囃子屋台が止まって演奏を披露し、集まった人は屋台の子どもたちに声援を送ったり写真を撮ったりして5年ぶりの春の光景を目に焼き付けていた。

 屋台運行に先立ち、金ケ崎神社からみこし渡御が行われ、町役場南側の南町集落では、子どもたちの太鼓演奏などがにぎやかに繰り広げられた。

 金ケ崎火防祭は1899(明治32)年の大火の際、有志が防火の願いを込めて始めたとされる。

 囃子屋台運行実行委の及川義隆委員長代理は「屋台の組み立てに時間がかかったが間に合って良かった。5年ぶりで子どもたちが一生懸命練習してくれたので立派にできた」と話していた。

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