奥州・金ケ崎

半導体需要拡大に対応 内外エレクトロニクス 江刺事業所(奥州)新設

半導体市場の需要拡大に製販一体で対応するため、奥州市江刺に新設された内外エレクトロニクス江刺事業所

 半導体関連の部材などを取り扱う商社・内外テックの子会社として半導体製造装置の組み立てなどを行う内外エレクトロニクス(本部仙台市、資本金1億円、工藤健洋代表取締役社長)は、奥州市江刺岩谷堂に「江刺事業所」を新設した。親会社による「内外テック江刺開発センター」が入居し、製販一体となり、成長が見込まれる半導体市場の需要拡大への生産対応と顧客から要求が強まる高真空・制御技術に対応する開発力の強化を図る。

 同事業所は敷地面積約8666平方メートル、鉄骨造り3階建て延べ床面積約6898平方メートル。2022年3月に着工し、12月から大規模なクリーンルームを稼働させて製造を始めた。半導体製造装置の世界的メーカーである東京エレクトロンテクノロジーソリューションズの東北事業所に隣接し、同社が手掛ける装置の組み立てを行う。

 また、3月31日の完工後、内外テックは「内外テック江刺開発センター」を開設し、4月3日に業務を開始した。新潟県長岡市に置く開発センターに次ぎ、2番目の開発拠点となる。

 同社によると、これら新築工事への投資額は税抜きで26億6500万円。

 内外エレクトロニクスは1984年10月に設立。製造部門、保守・メンテナンス部門からなり顧客のニーズに応じた事業を展開。2017年に同市江刺愛宕で奥州事業所の操業を開始した。

 18日には現地で竣工(しゅんこう)式が行われ、倉成淳奥州市長らを来賓に迎え、待望の完成を祝った。

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