包装デザインに１票を　２４日まで一般審査　クリエイティブコン　１次通過４点【北上】

　北上市のいわてＮＰＯ―ＮＥＴサポート主催のパッケージデザインをテーマとした「きたかみクリエイティブコンテスト（ＫＣＣ）２０２２」（北上信用金庫協賛）で、１次審査を通過した作品の市民を対象とした一般審査が始まっている。

　同コンテストは、デザインの力で北上市を一層豊かにしていきたいとの思いから、市内事業者が扱う商品のパッケージデザインを広く募集したもので、今回初めて企画された。

　対象商品は▽冷凍展勝地ラーメン（展勝地）▽特別純米酒鬼剣舞（喜久盛酒造）▽シフォンケーキ（ケーキの国アリス）▽和賀ロール（洋菓子工房ケーキ屋ｓｈｉｍｉｚｕ）―の４点。

　国内のデザイナーと学生を対象に、独創性のあるアイデアであること、実用化・商品化を前提としていること、商品の販売促進やブランド化に寄与することなどを基準に募ったところ、全国から５３点の応募があった。

　書面による１次審査で８人９作品が最終審査に進んだ。完成形サンプルであるモック作品が市文化交流センターさくらホールのエントランスロビーに展示され、市民らが気に入った作品に投票できる一般審査が２４日まで行われている。同日午後には一般審査結果を踏まえた審査員審査によって大賞１点を決定する。

　会場には、民俗芸能を特集した新聞紙で酒瓶を包んだパッケージや、ふわふわの幸せ時間をコンセプトに看板犬をデザインしたシフォンケーキの外装など、事業主の要望を取り入れつつ、独創的なアイデアで商品の魅力を表現した作品が並んでいる。

　ＫＣＣ事務局の藤原慶さんは「多くの方に興味を持っていただき、たくさんの作品が寄せられた。デザインは事業主・商品と消費者の橋渡しとなるもので、コンテストを通して地域の魅力に磨きを掛けていきたい。じっくりデザイン作品を見て、気軽に投票してほしい」と呼び掛けている。