県内外

震災の教訓 後世に 水門・防潮堤カード作製 岩手県

東日本大震災の教訓を伝えようと、県が作製した「水門・防潮堤カード」

 県は、東日本大震災前後に県内で整備された水門や防潮堤の写真や被災状況などを掲載した「水門・防潮堤カード」を作製し、沿岸部の道の駅などで無料配布している。水門や防潮堤のカードは全国的にも珍しいといい、県は「震災の教訓を後世に伝えたい」としている。

 県は、震災の実情や教訓を伝承しつつ、沿岸地域の交流人口拡大や津波防災意識の向上を図ろうと、水門と防潮堤の施設概要などを記載したカードを作ることにした。

 沿岸12市町村に県が整備し、管理する65カ所の施設を紹介。1枚のカードに1施設の情報を掲載、65種類を用意した。

 表面に施設の写真、裏面には所在地や施設概要のほか、震災での被災状況、被災後の復旧状況などを記した。県は、カード収集を目的として現地を訪れる人が増えることで、県北・沿岸地域の交流人口拡大にもつながると期待している。

 各2000枚を作製し、施設近くの道の駅を中心に15カ所で希望者に配布している。県河川課の菊地博河川海岸担当課長は「カードから施設の被災状況などを学び、津波の防災意識高揚に役立ててほしい」と話している。

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