みやびな音色響く 三曲合同演奏会 日高火防祭1週間前【奥州】
奥州市水沢に伝わる日高火防祭(ひぶせまつり)の開催まで1週間と迫った22日、関連行事である三曲合同演奏会が日高神社で開かれた。各町組の年番長と囃子(はやし)方の師匠ら約50人が顔をそろえ、太鼓と笛、三味線によるみやびな音を境内に響かせた。
初めに日高神社火防祭保存会の及川右会長が、コロナ禍での3年連続中止に触れ「4年ぶりに何とか開催できる。皆さんのはんてん姿を見ていると、やはり祭りは良いなと感じる。当日は天候に恵まれそうだ。楽しい祭りになることを願う」とあいさつ。
その後、川口町組の及川克美さんの大太鼓と各町組の笛師らの演奏による打ちばやし「トットコメェ」に続き、屋台運行で先陣を切る立町組のほか、吉小路組、大町組、横町組、駅前三町組、川口組まで、それぞれの屋台ばやしが披露された。
同日は裃(かみしも)貸与式も併せて行われ、及川会長が各町組の年番長に木箱入りの裃を手渡した。また、長年にわたり祭りの運営に尽力した功労者4人を及川会長と同神社の千田和典宮司の連名で表彰した。
祭りは例年であれば前夜祭と本祭が行われるが、今年は本祭のみ29日に行われる。三味線や太鼓を奏でる女児が乗ったはやし屋台が中心市街地を巡行する。
功労者は次の通り。(敬称略)
小川原幸(横町組)及川義弘(川口町組)小野寺徳夫(日高囃子笛の会)佐々木友美子(日高ばやし太鼓と三味線の会)故小澤孝男(日高神社火防祭保存会)