マカロン配布 笑顔広げ 水沢高生 古着販売収益で購入 みなはじ食堂【奥州】
奥州市水沢大鐘町の水沢地区センターを拠点に子どもへ弁当を無料提供している「みなはじ食堂」で23日、県立水沢高校3年の生徒4人が古着販売の収益で購入した菓子を無料配布するボランティア活動を行った。同食堂は大人も有料で利用でき、子どもからお年寄りまで幅広い年代に食後のデザートとして喜ばれた。
活動を行ったのは小野寺未來さん(17)と菊地清花さん(17)、安倍心愛さん(17)、會澤心那さん(17)。地元菓子店の人気商品となっている色とりどりのマカロン100個を準備し、弁当1食につき1個配布。チョコレートやレモン、抹茶など5種類の味から選べる楽しさもあり、どの利用者もうれしそうに受け取っていた。
古着販売は総合的な探求の時間の一環。「服を捨ててしまうのはもったいない。地域内で循環させてはどうか」という、おしゃれ好きな4人らしい発想から生まれた企画で、市社会福祉協議会の協力の下、3月中旬に市内で「おゆずり会」と銘打って実施した。
友人らに無償提供を呼び掛け集まった子ども服をはじめとする古着を1着100円から販売。収益を地域福祉のために役立てたいと市社協に相談したところ、みなはじ食堂でのボランティア活動につながった。
同食堂実行委員会の伊藤千恵代表は「将来を担う若い人たちが積極的に地域貢献活動に取り組んでくれるのは心強く、ありがたい」と感謝した。
同食堂は毎月第4日曜日に開設。予約制で弁当を作り、子どもには無料、大人には300円で提供している。