一関・平泉

春の藤原まつり 来月1日開幕 平泉 5日間 多彩な催し

春の藤原まつりの来月1日開幕を告げるJR平泉駅前広場の歓迎塔。5日間にわたり多彩なイベントが予定されている

 みちのくに華やかな黄金文化を築いた奥州藤原氏の遺徳をしのぶ春の藤原まつり(平泉観光協会主催)は、5月1日に平泉町で開幕する。73回目の開催となるまつり期間中は、最大の呼び物となる源義経公東下り行列をはじめ、弁慶力餅競技大会、重要無形民俗文化財「延年の舞」など、5日まで連日多彩なイベントが予定されている。

 初日は午前10時から中尊寺で藤原四代公追善法要、毛越寺では開山大師並びに藤原四衡公報恩法要が営まれ、中尊寺では法要後、法楽として稚児行列が本堂から金色堂まで歩く。JR平泉駅前では午前10時から弁慶の力餅つきが行われる。

 2日は午前10時から義経が悲運の死を遂げたとされる地に建つ高館義経堂で源義経公追善法要、11時から中尊寺開山堂で開山護摩供法要がそれぞれ営まれる。

 3日の東下り行列は、午前10時に藤原秀衡の出迎え行列が中尊寺坂下を出発。到着した毛越寺で俳優の犬飼貴丈さん(28)=バーニングプロダクション所属=が務める義経との対面、ねぎらいの場再現を経て午後1時30分に本行列が同寺を発し、中尊寺金色堂までの約3・5キロで総勢93人が平安絵巻を繰り広げる。

 4日は正午から同寺白山神社能舞台で白山御神事能勤行の法楽、古実式三番、能「竹生島」を上演。午後1時からはコロナ禍のため毛越寺本堂で行われてきた奥州藤原氏2代基衡の妻を弔う哭(なき)まつりを、従来の観自在王院跡阿弥陀堂に会場を戻して開催する。

 最終日の5日は午前10時からJR平泉駅前広場で弁慶力餅競技大会を開催。鏡餅を載せた総重量160キロの供物台を抱えて歩く一般男性の部、総重量50キロを抱える一般女性の部と子弁慶の部(小学5、6年生)、5キロまたは10キロの餅を運ぶちびっこ弁慶の部(年長児~小学4年生)があり、出場希望者は当日午前9時までに会場で申し込む。

 毛越寺では午前11時から延年の舞を上演。今回は「唐拍子」「若女禰宜(ねぎ)」「老女」「花折」と通常通りの演目4番が披露される。

 同協会によると、体調不良で一時休養していた義経役の犬飼さんは、予定通り出演すると所属事務所から代理人を介して連絡があったとのことで、まつり5日間の人出を36万人、東下り行列当日の3日は前年と同じ24万人と見込んでいる。

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