華麗、勇壮な技で魅了 鬼剣舞を観る会 鬼柳小【北上】
北上市立鬼柳小学校(林一広校長、児童290人)で24日、「鬼剣舞を観(み)る会」が開かれた。地元の鬼柳鬼剣舞保存会員が勇壮な演舞を見せ、児童らは憧れのまなざしで見入った。
新型コロナウイルスの影響で休止、縮小が続き4年ぶりの全校開催。保存会員とスポーツ少年団員の計17人が訪れ、児童と教職員、鬼剣舞に取り組むおにやなぎ保育園年長組園児ら300人以上が鑑賞した。
会員らは「刀剣舞の狂い」のダイナミックな演舞に続き「膳舞」で華麗な技、「宙返り」ではアクロバチックな技を次々と見せ、児童らを魅了。膳舞では林校長や児童、園児も飛び入りで実演し、楽しい雰囲気に包まれていた。
最後に、運動会用の組踊りを披露。今後、3年生以上が同保存会員から指導を受け、5月20日の運動会で成果を発表するという。
スポ少団員として全校の前で演舞した髙橋蒼生君(6年)は「緊張したけど、自分の踊りができた。もっとうまくなりたいし、運動会でみんなとやれるのは楽しみ」と胸を躍らせ、膳舞で飛び入り実演した音石侑希君(3年)は「みんなすごく格好良かった。しっかり練習して踊れるようになりたい」と目を輝かせた。
同保存会にとって後継者育成、伝統芸能継承に向けた貴重な機会。高橋邦治師匠(42)は「子どもたちの歓声がすごかった。運動会で楽しいと肌で感じ、踊る子どもが一人でも増えてくれれば」と期待していた。