花巻空港に「大食堂」 岩手の食魅力発信 6月開店目指す 上町家守舎
花巻市東宮野目のいわて花巻空港内に、マルカンビル大食堂(同市上町)を運営する上町家守舎(小友康広代表取締役)が新たにレストランを開設することが、岩手日日新聞社の取材で分かった。店名は「いわて花巻大食堂」とし、花巻だけでなく県内の特産品を味わえるレストランとする考えで、本県空の玄関口から岩手の食の魅力を発信していく。
県空港ターミナルビルによると、現在空港内で営業しているレストラン安比高原は今月30日が最終営業日になる。小友代表取締役によると、これを受けて今年に入ってから県空港ターミナルビルから「空港内の新たなレストランの出店者を探している」との問い合わせがあったことをきっかけに協議を重ねた結果、3月ごろに同社が出店することを決めたという。
いわて花巻大食堂では、レストラン安比高原のスペースをそのまま活用し、スタッフは5、6人が常駐。県内の飲食店の協力を得て、盛岡冷麺やナポリカツ、マルカン大食堂のソフトクリームを使ったパフェ、クラフトビールなどを取りそろえる考え。賛同店を募りながら、最終的にドリンクを含めて50~60メニューまで拡大することが目標だ。
台北線(台湾桃園空港)の運航が再開する5月10日には、同空港でイベントとして弁当販売を行うという。ファーストオープンは6月1日を目指しているが、厨房機材搬入などの関係でずれ込む可能性もあるという。ファーストオープン時は品数が絞られ、後に品ぞろえを増やしてグランドオープンをする計画。
小友代表取締役は「大食堂を訪れた観光客が県内の名物を知り、実際にその店に足を運んでもらうことが理想。県外の観光客のみならず、地元の人たちにも足を運んでもらえる大食堂にしたい」と展望を語る。