はやし屋台や厄年演舞 きょう日高火防祭 水沢・4年ぶり【奥州】
奥州市水沢の春を華やかに彩る「日高火防祭(ひぶせまつり)」は、29日に水沢駅通りなどの中心市街地で開かれる。火防の願いを込めた300年余りの歴史を誇る伝統の祭典だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年連続中止となったため4年ぶり。感染防止のため規模を縮小し、今年は本祭のみとなる。絢爛(けんらん)豪華なはやし屋台が練り歩くほか、42歳と25歳の厄年連による創作演舞、纏(まとい)振り、みこしの運行などが行われる。
例年は前夜祭、本祭の2日間実施されるが、今年は一日限りとしたため運行ルートが短縮され、中心市街地の通りがメイン会場になる。例年9町組が運行するはやし屋台は、6町組が出演を予定し、1町組が「打ちばやし」のみに出演する。屋台運行では三味線と笛、太鼓による「一声くずし」や「祇園ばやし」などの祭りばやしを奏でる。
当日は駅前祭典が正午に始まり、駅通りで22年度水沢厄年連の2団体のほか、今年度の江刺年祝連と前沢厄年連の演舞、伊藤流行山鹿踊(ししおどり)保存会が鹿踊りを披露する。大手通りでは午後1時に今年度水沢25歳厄年連「暁煌珋(きょうこうりゅう)」、同42歳厄年連「戌進会(けんしんかい)」による創作演舞、水沢神輿(みこし)輿和會(こうわかい)のみこし運行がスタートする。
3時からは大手通りではやし屋台が一堂に会する「遙拝(ようはい)式」とそろい打ち、3時15分から各町組のはやし屋台が巡行する。夜の部は、5時45分にメイプル前交差点を出発して、6時30分ごろからJR水沢駅前で祭りの呼び物の「そろい打ち」、メイプル交差点前で「相打ち」が行われる。