北上・西和賀

七色カーテン空高く 北上市消防演習

鮮やかな七色に彩られた一斉放水訓練

 北上市消防演習は29日、同市立花の市立公園展勝地で行われた。消防団員らが部隊訓練や分列行進、一斉放水訓練などを多彩に繰り広げ、防火・防災へ心を一つにした。

 新型コロナウイルスの影響で2020、21年は中止され、22年は規模を縮小。4年ぶりの通常開催となった今回は消防団員、婦人消防協力隊員、消防職員、来賓合わせて約800人が参加した。

 式典で、統監の八重樫浩文市長は「最近は火事も多く、自然災害も増えている。しっかり訓練に励み災害、火災にきちんと対応してほしい」と訓示し団員らを観閲、点検した。

 ラッパ隊員が息の合ったドリル行進と演奏を見せ、小隊、中隊の部隊訓練では団員が機敏な動きを披露。黒沢尻保育園幼年消防クラブの年長児30人がかわいらしい集団演技で「火の用心」を呼び掛けた。

 団員は満開の菜の花を前に堂々と分列行進。名物の一斉放水が行われ「七色のカーテン」が青空を彩り、各分団各部で作製したくす玉標語もお目見えした。同市中野町の大山睦子さん(80)は「きれいな放水を見ることができて良かった」と話していた。

 閉会式で、県消防学校の賀東靖副校長は「規律厳正で士気旺盛、揺るぎない団結力、日ごろの消防技術の錬磨が十分発揮され『極めて優秀』」と総合評価。高橋信博団長は「さらに鍛錬を重ねていく」と誓った。

 くす玉標語の優秀賞3団体が、副統監の平野憲教育長から表彰を受けた。受賞団体と標語は次の通り。

 ▽第1分団第4部「コロナ去り 大きな声で 火の用心!」▽第4分団第5部「二刀流 仕事と両立 消防団」▽第9分団第5部「スマホより 気にしてほしい 火の始末」

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