北上・西和賀

おいらん華やか 春の諏訪町祭り 商店街にぎわう【北上】

諏訪神社境内を華やかに練り歩くおいらん道中の一行

 「春の諏訪町祭り」は29日、北上市の諏訪町商店街一帯で開かれた。呼び物の「桜絵巻おいらん道中」では色鮮やかな衣装を身に着けた一行が練り歩き、活況を呈した。

 空き物件が目立つ商店街ににぎわいを取り戻し、各方面に波及させようと有志によるチーム諏訪町(鬼柳洋代表)と黒沢尻歌舞伎保存会(髙橋イ子会長)が初めて企画。おいらん道中は同商店街では以前に別行事で催されており、4年ぶりの開催。午後と夕方の2回、同保存会員と主催者の推薦、有志で3人がおいらん役を務めた。

 おいらんは付き人を従え、重さ20キロ余りの衣装をまとい高げた姿で、「外八文字」と呼ばれる独特の歩き方で諏訪神社境内と商店街をゆっくりと歩いた。優雅な雰囲気を漂わせ、沿道に集まった大勢の来場者の目を引き付けていた。

 初めておいらん役を務めた会社役員千葉琴音さん(31)=同市大通り=は「すごく暑く緊張して外八文字は練習通りにできなかったが、たくさんの方々に見ていただき楽しかった。多くの方々の支えのおかげで、いい思い出ができた」と充実した表情で話した。

 商店街にはクラフトや飲食関係の41店舗が並びにぎわい、主催者によると約3000人が来場。鬼柳代表は「想像以上の人出で、ありがたい。諏訪町が盛り上がることで、若い人たちがここでお店を開きたいと思ってくれれば。今後もみんなで協力し合って、企画していきたい」と手応えを語っていた。

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