成長願い丁寧に リンゴの摘花体験 川崎小3年生【一関】
一関市川崎町薄衣の川崎小学校(菅原秀文校長、児童117人)の3年生は1日、町内のリンゴ栽培農家を訪問。リンゴ畑で摘花作業を体験し、地域の農業や食に対する理解を深めた。
市が主催する2023年度学校連携農業体験事業として取り組んだもので、3年生17人と担当教諭がマイクロバスで同町薄衣字北新山の菅原隆治さん(47)方のリンゴ園を訪問。摘花について説明を聞き、「ふじ」が植えられている区画で余分な花を摘み取る作業に汗を流し、花の観察やスケッチなども行った。
夏本番を思わせるまぶしい日差しの下、児童は菅原さんから花の見分け方やこつなどを教わりながら丁寧に花を摘み取っていた。
作業を終えると、「リンゴの実はいつごろ成りますか」「リンゴの木の上と下で味は違いますか」「赤のほかにも違う色のリンゴはありますか」などと次々に質問。菅原さんは「ここでは8月から12月ごろまでリンゴを収穫します」「日当たりでリンゴの味が違ってくるので、もしかしたら上と下でも少し変わるかもしれません」「黄色や青のリンゴもあります」と一つ一つの質問に答えていた。
菅原さんから出されたリンゴのクイズで見事1位になった千葉悠真君は「リンゴの品種の名前を当てる問題が面白かった。リンゴの花びらが5枚あることを初めて知った」と喜び、摘花作業を体験した小野寺心奏さんは「楽しかった。どの花を取っていいか分からなかったけど、うまくできた」と笑顔で語っていた。
菅原さん方では、毎年同校3年生のリンゴの体験学習を受け入れている。秋頃、収穫作業も行う予定だ。