奥州・金ケ崎

百鹿群舞 通りに熱気 奥州・江刺甚句まつり 歴代連パレードも

江刺地域の鹿踊11団体による「百鹿大群舞」。勇壮な演舞で観衆を魅了した

 第50回江刺甚句まつり(実行委主催)は最終日の4日、奥州市江刺で2023年度の年祝連による巡演や郷土芸能・江刺鹿踊(ししおどり)の「百鹿大群舞」、50回記念の歴代連江刺甚句パレードなどが行われ、通りを熱気で包んだ。

 初日に続き好天に恵まれ、主会場の大通り公園(おまつり広場)や周辺の通りは大勢の観光客らでにぎわった。

 まつりの主役となる42歳年祝連煌仁会(おうじんかい)(安部敏弘会長)と25歳年祝連陽翠心(ひすいしん)(大内結斗会長)は、岩谷堂地区の中心商店街などを巡演。煌仁会は江刺甚句と伝統の馬喰(ばくろう)ばやしをアレンジした「結(ゆい)馬喰~50th Anniversary MIX」を、陽翠心は江刺甚句の組甚句とオリジナル曲「翠心(すいしん)~未来へ繋(つな)ぐ」を、古里への思いを一つに熱演した。

 歴代連江刺甚句パレードには歴代の42歳、25歳両年祝連合わせて45団体、約1000人が参加。第1回(1974年)の42歳年祝連緑酉会(りょくゆうかい)の2人も加わり、沿道の声援を受けながら年季の入った舞を披露した。菅原眞悦さん(90)は「仲間の多くは他界してしまったが、昔を思い出して仲間の分まで踊ることができうれしい」と話した。

 百鹿大群舞には江刺地域の鹿踊11団体が出演。おまつり広場前から中町、川原町、六日町を巡り、勇壮なパフォーマンスで沿道の観衆を魅了した。同市胆沢南都田から訪れた佐藤秀子さん(62)は「甚句まつりで鹿踊を見るのは初めて。迫力があって良かった」と満喫していた。

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