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スマホアプリで三陸旅行体験 観光地、グルメも満載 KDDIと三鉄 コンテンツ提供

画面に映し出される車窓からの美しい眺めや観光情報(KDDI提供)

 KDDI(東京、髙橋誠社長)と三陸鉄道(宮古市、石川義晃社長)は、スマートフォンアプリを使い、三陸地域の旅行を疑似体験できるコンテンツ「au XR Doorで巡る、三陸鉄道の旅」を提供している。拡張現実(AR)技術で三鉄車両に乗車し、三陸の観光スポットやグルメなどを楽しむことができる。関係者は、三陸の交流人口増加にも期待している。提供は2024年3月まで。

 本県沿岸部の人口は東日本大震災前に比べて約2割減少している上、コロナ禍で観光客も減り、地域経済が打撃を受けている。三鉄は地域住民の足のほか、観光鉄道の役割も担っており、両社は三陸の人口や観光客数の回復につなげようと、今回のコンテンツを提供することにした。

 KDDIが開発した「au XR Door」というアプリを通じて提供。スマホを空間にかざすとAR内の三鉄車両に乗車でき、スマホの動きに合わせて360度の景色が楽しめる。また、車窓からの景色を通してリアス式海岸などで知られる三陸の観光スポットを楽しむことができる。

 吉浜湾や浄土ケ浜などの自然の景色に加えて、宮古の瓶丼や久慈のウニ丼など新鮮な海の幸などのグルメの案内、テレビ・映画のロケ地やモデルになったポイントなど三陸の見どころを収録した。

 実際に訪れてみたいと思った人向けに観光情報などを集めた特設サイトも用意されている。

 三陸への誘客や名産品購入につなげて地域の経済活性化を図るほか、地域に愛着を持って応援を続ける関係人口の創出にもつなげていきたい考えだ。

 KDDIの阿部博則東北総支社長は「三陸鉄道は全国的に知名度が高く、味のある車内や三陸沿岸の美しい景色など感動と癒やしの良質なコンテンツがそろっている。スマホを使いこなす若者を中心にさらに知名度を高め、三陸に行きたい気分を高めて岩手の観光が盛り上がることを期待している」と話している。

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