一関・平泉

一般、菊地さん(千厩)初V 奮闘に見物客声援 弁慶力餅競技大会【平泉】

一般の部で優勝した菊地さんの競技。出場した29人の中で唯一、駅前広場を抜けた
女性の部で優勝した早川さん。駅前広場に設けられた約25メートルのコースを4往復し周囲を驚かせた

 春の藤原まつりを締めくくる第96回弁慶力餅競技大会(同競技保存会主催)は5日、平泉町のJR平泉駅前広場で開かれた。巨大な鏡餅を載せた総重量160キロの供物台「三方」を抱えて歩く距離を競う一般の部は菊地大さん(35)=一関市千厩町=が29・14メートルで初優勝。総重量50キロの女性の部では早川沙紀さん(28)=水戸市=が205メートルの新記録で2大会ぶり2度目の優勝、同じ重さで小学5、6年生対象の子弁慶の部は佐々木大雅君(12)=平泉町立平泉6年=が60・85メートルを歩き連覇した。

 源義経の家臣で剛力と伝えられる武蔵坊弁慶にちなむ大会で、年長児から小学4年生までが対象のちびっこ弁慶の部を含む4部門に総勢88人がエントリー。一般の部には県内を中心に遠くは香川県から力自慢の男性29人が出場し、鏡餅を載せた三方を抱えて歩きだすと、見物客の間から盛んな声援が送られた。

 唯一、駅前交差点に達し優勝した菊地さんは「建設関係の会社で働いていることもあり、仕事中も率先して重たい物を持つなどのトレーニングを続けてきた。準優勝した昨年の大会で優勝した方が今回は欠場したので、来年また出場して勝負したい」と語った。

 競技の合間には、3日に青森県弘前市で開かれた津軽三味線世界大会団体の部で準優勝した早稲田大津軽三味線愛好会「三津巴」による演奏も披露された。

 2位以下の上位入賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽一般の部(2)西泰輔(香川県丸亀市)(3)石川孝幸(一関市舞川)(4)伊藤忍(奥州市前沢)(5)菅原恒三朗(宮城県登米市)▽女性の部(2)朝田心(平泉町平泉)(3)木村紗南(宮城県石巻市)(4)中村万作依(同町平泉)(5)石川璃々華(同)▽子弁慶の部(2)横浜蒼大(平泉町立平泉6年)(3)松尾朔弥(花巻市立花巻6年)(4)菅原羽奏(同町立平泉6年)(5)小野寺陽生(秋田県大館市立成章5年)

地域の記事をもっと読む

一関・平泉
2024年5月9日付
一関・平泉
2024年5月9日付
一関・平泉
2024年5月9日付
一関・平泉
2024年5月9日付