風に揺れ優雅に 藤勢寺で白フジ見頃 藤沢【一関】
一関市藤沢町藤沢字道場の藤勢寺で、名物の白フジが見頃となった。カヤの木を支えるように絡んだつるの先から花房が垂れ、風に揺れている。14日ごろまで楽しめるという。
白フジは、鎌倉時代に同寺を開いた時宗の僧・呑海にまつわる言い伝えがある。当地を訪れた呑海が地面に突き立てたつえが根付いて木になったとされ、近隣の施設などにもこれにちなみ「白藤」の名が付けられている。木は高さ約15メートル。今年はほぼ例年と同時期の4月末ごろに咲き始め、5日には八分咲きとなった。
6日は小雨が降ったり、やんだりの天気となったが、花はまだ盛り。渋谷英之名誉住職(80)は「つるが絡まなければカヤはとっくに倒れている。木が助け合ってきょうまで来た。ここまで晴れの日が続いて花は元気がなさそうだったが、雨が降って少しは良くなるのでは」と話していた。