一関・平泉

泥の感触確かめ田植え 黄海小5年生【一関】

手植えを体験する黄海小の5年生

 一関市内で9日、小学生が田植えを体験した。五月晴れの下、秋の実りに期待を込めながら手作業で苗を植え、地域産業の農業に理解を深めた。

 一関市藤沢町の市立黄海小学校(佐々木伸校長、児童77人)の5年生12人は、近くの学校田「ぴかぴか田んぼ」で田植えに挑戦した。

 5年生が毎年取り組んでいる授業で、29年目。農業について事前に学習した上で、田植えと秋の稲刈りを体験し、収穫祭などを開いている。

 田植えは総合的な学習の時間に行われ、黄海地区の七つの老人クラブと、住民による耕作支援隊から十数人がサポートした。

 子どもたちは住民が所有する約20アールの学校田に「こがねもち」の苗を植えた。手植えでは最初は泥の深さや感触に驚いていたが次第に慣れ、上体を曲げて手際良く作業。機械による田植えでは、住民が監督、同乗する農機を操り歓声を上げていた。

 三浦睦也君は「田植えは想像以上に大変だった。みんなにおいしいと思ってもらえる餅にしたい」、熊谷珀希君は「昔の人が一生懸命お米を作っていたのが分かった」と話していた。

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