つばき油 新名産に 地域資源活用 東和作戦会議が発売【花巻】
花巻市東和町の東和作戦会議(薄衣忠孝代表理事)は、地元のツバキを活用した食用のつばき油「とうわ椿(つばき)」を発売した。2021年から進められていたプロジェクトで、同町の土沢商店街内にある同会議事務所で購入が可能。地域資源を活用した東和の新たな名産として注目を集めている。

同会議は、交流があるNPO法人遠野山・里・暮らしネットワークを通じてつばき油を知り、町内にも多数のツバキの木があることからつばき油の精製に取り組むことを決めた。
22年に町内12人の家庭から17・6キロの種を採取し、会員宅で乾燥。製造は陸前高田市の石川製油に依頼した。種から4・4キロの油が搾り取られ、今年1月に試作品を完成させていた。
今後は同町内の道の駅でも販売する予定。販売数量は100個ほど。容量は18グラムで、税込み600円。
薄衣代表は「つばき油は美容に使うイメージが強いが、食用としても活用できる。プロジェクトはまだ始まったばかり。購入者の反応を見ながら製造量を増やしたい」とし、「まだまだ眠っている地域資源はたくさんある。これからも活用した製品を作り、地域を盛り上げていきたい」と話している。