一関・平泉

救助技術向上誓う 大会向け訓練開始 市消防本部【一関】

消防救助技術大会に向けて訓練を始めた一関市消防本部の消防士

 一関市消防本部(小山晃消防長)は10日、2023年度の消防救助技術大会に向けた同市千厩町の一関東消防署で訓練を開始した。同日は同署で開始式が行われ、各消防署・分署から集まり大会を目指す消防士25人が幹部職員を前に決意を表明。大会での好成績獲得と訓練を通した成長を誓った。

 同本部では救助技術大会に向けた訓練の会場を数年前から同署に集約した。今年度は10~30代の消防士が▽ロープブリッジ救出▽障害突破▽引揚救助▽ほふく救出―の種目に分かれて大会を目指す。まずは東北地区指導会や全国大会などにつながる第46回消防救助技術県大会(6月28日、矢巾町・県消防学校)に照準を合わせる。昨年度の同本部の成績は県大会入賞など。

 開始式では、訓練職員を代表して同消防署の木下浩輔消防士長(31)が「訓練を通して消防救助技術を習得し、任務行為の一端を担える隊員へと成長し、県大会で成果を遺憾なく発揮して次の大会への出場権を勝ち取る」と宣誓した。

 小山消防長は「われわれは現在の混沌(こんとん)とした社会情勢に惑わされることなく、粛々と任務を全うしていかなくてはならない。そのためにも安全、確実、迅速をモットーに常に高い意識を持ち、気力と体力を充実させ大いなる成果を挙げてほしい」と訓示した。

 訓練職員は事前訓練を経ているものの初参加者もおり、安全や行程を綿密に確認しながら各種目のトレーニングに臨んでいた。

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