農産物販売 学習成果PR 羅須プラザオープン 花巻農高
県立花巻農業高校(小船光浩校長、生徒264人)のアンテナショップ「羅須プラザ」は12日、花巻市二枚橋町大通りのJR花巻空港駅前商店街で今シーズンの営業を始めた。実習で生産した加工品やリンゴ、花苗などを販売。初日から多くの客が訪れ、生徒たちが日ごろの学習成果をPRした。
旧花巻農高と北上農高が統合し、現在の花巻農高となった2003年に始まり、今年で21年目。店舗は高十商店前で、食農科学、生物科学、環境科学の3科の2年生が店員を務める。
初日は11人が店員を務め、食農科学科と生物科学科が生産したフジやリンゴジャム、ジュース、ベゴニアなど約140点を店頭に並べた。生産品の販売のほかにも古本、衣類、玩具などの回収とリサイクル品の譲渡も行っている。
毎年買いに来るという同市宮野目の菅原セイ子さん(68)は「花農のブルーベリージャムが好きでいつも買いに来る。手頃な値段で新鮮な商品が買えるので、毎年オープンを楽しみにしている」と笑顔を見せていた。
生物科学科の伊藤和さん(16)は「羅須プラザがこんなにも地域の人たちに知られているなんて驚いた。丹精込めて育てたリンゴが売れるととてもうれしい」と充実した表情を見せていた。
今季の今後の営業日は6月30日、7月7、21日、9月15、29日、10月6、20日。時間は午前11時30分から午後0時30分まで。11、12月はいわて花巻空港内でも開設する。