ライン増設、始動 ペット飲料需要に対応 みちのくコカ花巻工場
みちのくコカ・コーラボトリング(本社盛岡市、谷村広和代表取締役社長)は、花巻市太田の花巻工場に炭酸飲料のペットボトル製品の製造ラインを増設し、16日に稼働を開始した。ペットボトル製品の需要拡大に対応した増設で、ペットボトル製品の最大生産能力は従来の1・3倍にまで拡大。工場敷地内に新倉庫も建設し、物流の効率化、安定供給強化を図る。
花巻工場は、北東北エリアの製品供給の中核を担う工場。ペットボトル製品の需要拡大を受け、機器の更新を兼ねて2本あった缶製品の製造ラインを1本に集約し、既存のペットボトル製品(炭酸・非炭酸兼用)製造ラインに加え、新たに炭酸飲料を中心としたペットボトル製品製造ラインを増設した。
これにより、1本500ミリリットル入りのペットボトルで1分間に300本の生産が可能になり、同工場のペットボトル製品の生産能力は年間で約970万ケース(1ケース20本)、稼働前と比較して約1・3倍となった。
さらに製品保管場所として工場敷地内に鉄骨造3階建て、延べ床面積1万8774平方メートルの新倉庫を建設。保管能力は最大55万ケースで、外部倉庫を統合して物流の効率化を図り、既存の工場内倉庫と合わせトータルの保管能力も最大165万ケースへと拡大した。
16日に現地で行われた始動式には同社・グループ会社役員、社員、取引先、施工業者などから44人が出席。くす玉の開披とともに始動のスイッチを入れ、新ラインの稼働を祝った。
谷村社長は「北東北の人たちに花巻の水を使った製品を数多く利用してもらえるよう花巻工場で製造できる規模を増やし、より客に近いところから運んでいくサスティナブルな形で提供していきたい」と語っている。
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