北上・西和賀

災害時の備え体感 子育て世代へ防災行事 北上

消防バイクに乗り、笑顔を見せる親子

 乳幼児、未就学児を持つ子育て世代向けの防災イベント「おやこで防災」は17日、北上市保健・子育て支援複合施設hoKkoで開かれた。防災備蓄品展示や非常時でも簡単に作れるパッククッキングの試食もあり、参加者は災害時への備えの必要性を体感した。

 防災・減災と子育て支援施策の一環で、子育て世代に特化し初めて開催。会場にはハザードマップが展示されたほか、子育て世代向けの防災グッズとしてミニライト、レジャーシート、携帯トイレ、レインウェア、保存食、保存水、液体ミルク、固形タイプのミルクなどが出展された。

 各協賛企業、団体関係者は、普段使いながら防災グッズとしても役立つことを紹介。ポリ袋に食材や調味料を入れ、沸騰した湯の中で湯せんして火を通す「パッククッキング」も実践し、親子で試食した。

 子どもたちは水陸両用バギー、消防バイクに体験乗車して記念撮影。消防防火衣を身にまとう子どももみられ、親と共に満面の笑顔を見せていた。

 同市和賀町の高橋充代さん(30)は「子どもがいると備えも違うだけに、いざという時にどんな持ち物があればいいか知りたいと思った。お湯をかけるだけで食べられる保存食もあると知ったので、探してみたい」と語り、同市立花の重立智美さん(37)は「家族のために、改めて防災意識を持たなければ思った。アルミの毛布やスマホのバッテリーなどもあった方がいいので、夫と相談したい」と話した。

 市の鈴木善一危機管理監は「まずは親子で楽しんでもらえたと思う。災害時にどう行動すればいいか、意識してもらうきっかけになったのでは」と話した。

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