踊る楽しさ伝え　さいたま市出身村岡葉子さん　北上移住し教室開講

　さいたま市出身の村岡葉子さん（３６）は、北上市内に移住し個人事業主としてウェルネスダンス教室を開講している。プロ野球チームの公式チアリーダーとして活躍した経験を生かし、ポンポンなどを使い指導。中高年、シニア世代を中心とする女性の人気を集めている。

　村岡さんは幼少時からクラシックバレエを始め、大学では新体操に打ち込んだ。首都圏の大学を卒業後、東京都内のメーカーに勤務しながらアメリカンフットボールのチアリーダーを務め、２０１６年から３年間、仙台市で楽天イーグルスの公式チアリーダーとして活動した。

　北上市の地域おこし協力隊員の自転車ツアー参加を機に北上のとりこになり２０年、同市和賀町岩崎に移住。２２年に東北ウェルネス倶楽部を立ち上げ、同市新事業創出支援補助金に採択された。昨年９月から市文化交流センターさくらホールで月１、２回のウェルネスダンス教室を開いている。

　現在はこのほか、岩崎地区交流センターや市体育協会のヨガビリー講座を担当し、いわてＮＰＯ―ＮＥＴサポート（同市）でもまちづくり関係に携わり、仙台市でも新体操、ヨガの教室を持つなど精力的に活動。「雪があるからこそ春の喜びがある。北上は東京、仙台よりも四季を感じる。みんな本当に優しい」と、北上愛を語る。

　今月１５日のウェルネスダンス教室には、５０、６０代の女性３人が参加した。ウオーミングアップやストレッチを入念に行い、アームモーションやジャンプなどチアの基本的な動きを確認。村岡さんにならいポンポンを手に、音楽に合わせてリズミカルな動きを見せていた。

　初めて参加した髙橋陽子さん（５５）＝北上市柳原町＝は「ちょうどいいテンポで楽しく体を動かせた。憧れていたポンポンで踊ることができてうれしい」と充実した表情を見せていた。

　村岡さんは「まだまだ知られていないが、やってもらえた方々には満足いただいていると思う」と手応えを語る。ポンポンのほか、新体操のリボンも採り入れており「リズム感や運動、体力に自信がない方でも気軽にできる。昔、やりたかったけどできなかったという方々にも試してもらえれば」と勧めている。

　１時間程度で、２９日と６月１９日は午後１時３０分から開講。料金は１回１５００円（税込み）。問い合わせは村岡さん＝０９０（５５１１）３４９９＝まで。