一関・平泉

泥の感触に歓声 園児が田植え体験 愛心幼稚園【一関】

世嬉の一酒造の従業員に手伝ってもらい、田んぼにもち米の苗を植える愛心幼稚園の園児

 一関市田村町の世嬉の一酒造(佐藤航代表取締役社長)に19日、近くにある愛心幼稚園(力石智子園長、園児86人)の園児が訪れ、敷地内に設けられた小さな田んぼでもち米の田植えに挑戦した。

 田植えや稲刈りを体験してもらうことで、子どもたちに一関地方伝統の餅食文化を学んでもらおうと、同社が20年以上前から続けている取り組み。敷地内にある酒の民俗文化博物館前に設けた約3メートル四方の田んぼで行われ、年長児22人が参加し、同社従業員から「泥の中にしっかり押すようにして植えましょう」と説明をを受けた後、素足になって交代で田んぼに入りながら「ヒメノモチ」の苗を1人2回ずつ植えた。

 時折小雨が降るあいにくの天候となったが、園児たちは慣れない泥の感触に苦戦しながらも田植えを行い、全員で「早くおいしくなあれ」と苗に呼び掛けた。

 最後は同社から全員にあんこ餅が振る舞われ、芦萱瑛信ちゃん(5)は「田植えは難しくなかった。あんこ餅が大好きなのでうれしい」と笑顔で語った。

 収穫期の10月には園児が再び田んぼを訪れ、稲刈りを行うことにしている。

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