Zホール入館500万人 開館から31年で到達 節目の高校生に記念品【奥州】
奥州市文化会館(Zホール)は20日、入館者500万人を達成した。500万人目となったのは、県立水沢高校3年の菊池結愛さん(17)。同日に定期演奏会を開いた同校吹奏楽部の部長で、開演を前に市と同館から記念品などを受け取り「こんな大きな施設の記念に残る入館者になれてうれしい」と笑顔を見せた。
同日は記念のセレモニーが同館エントランスホールで行われ、市教委の佐藤浩光教育部長が記念品として南部鉄器の花器を、施設の指定管理者である市文化振興財団の菅原義子理事長が6月に同館で開かれる日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会などの招待券を、それぞれ菊池さんに手渡した。
菅原理事長は「開館から30年かけて500万人を達成したことは感無量。これまで数え切れないほどの催事があったが、一つ一つを価値あるものと大切にして、次へとつなげてきた。これからも多くの市民が感動を共有し、豊かな人生を送るために集まってくれるように願う」とあいさつ。
菊池さんは「中学生の頃から吹奏楽を続けているが、Zホールでは大会が開かれることも多く、思い出がある。定期演奏会への出演が500万人の達成になるのはなかなかできないことで、うれしい」と喜んだ。
同館は1992年10月に水沢市文化会館として開館し、合併後の名称変更を経て、昨秋に開館30周年を迎えた。入館者数は97年4月に100万人、2002年2月に200万人、08年5月に300万人、14年11月に400万人を達成した。
これまでは5、6年で100万人を上乗せしてきたが、コロナ禍で催事のキャンセルが相次ぐなど、500万人達成までには8年余りかかっただけに関係者の喜びもひとしおだ。