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南部家たしなみに焦点 もりおか歴史文化館企画展 火縄銃や弓矢 資料64点公開

歴代盛岡藩主らが武芸を修める際に使用した道具などを公開しているもりおか歴史文化館の企画展

 江戸時代に南部家の歴代盛岡藩主が弓術、馬術、砲術を修める際に使用した書物や道具などを紹介する企画展「南部家のたしなみ―射る・騎(の)る・撃つ―」は、盛岡市のもりおか歴史文化館で開かれている。7月10日まで。

 歴代盛岡藩主ら南部家の学びについて知ってもらおうと、2021年の「和歌・絵画・書」、22年の「能楽・茶道・香道」に続き企画した。4章で構成し、実際に使用していた火縄銃や弓矢、兵法書など64点を公開している。

 このうち1章では1617(元和3)年、2代藩主利直が献上したタカによる狩りでツルを捕らえた褒美として徳川2代将軍秀忠から拝領し、南部家代々の家宝となった火縄銃を展示している。

 3章では武術の免許伝授に関する資料が並ぶ。盛岡藩の側役の執務日誌「御側雑書」には12代藩主利用が2年ほど馬術や弓術の稽古を行い、免許伝授に至ったことが記され、多忙な政務の合間に武術を習得していた南部家の一端が垣間見える。

 このほか、第4章では明治以降も歴代藩主らが能楽や和歌などをたしなみ、自己研さんに励んだことを示す資料なども公開している。

 同館は「武士の本分である武芸は、他の大名らとの関係を築く上でも習得することが求められたと考えられる。現代ではうかがい知れない当時の大変さや難しさを感じてほしい」としている。

 開館時間は午前9時~午後7時(入場は6時30分まで)。観覧料は一般300円、高校生200円、小中学生100円。期間中の休館日は6月20日。問い合わせは同館=019(681)2100=へ。

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