弦楽の魅力たっぷりと 渡辺さんら6人、演奏会【北上】
北上市北鬼柳のアマチュアコントラバス奏者渡辺義典さん(49)と県内奏者による「鍋ストリングス 戯れの演奏会」は21日、市文化交流センターさくらホールで開かれ、渡辺さんら6人が弦楽器による一体感あふれる音色を来場者に届けた。
6人は普段、盛岡市や北上市などで別々に活動する一方、各地の公演で客演奏者として演奏する旧知の間柄。渡辺さんら仲間同士で弦楽器のみでクラシック公演をしようと今回、初のコンサートを企画。渡辺さんの愛称「なべさん」をもじった名称で、20日の盛岡市に続き、北上市でも開催した。
渡辺さんがコントラバス、5人がビオラとチェロ、バイオリンを担当。バッハの「ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調」を皮切りに、メインの「ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調」はバイオリンなしで4人がビオラを奏で、軽やかな曲調での弦楽六重奏が会場に響き渡った。
アンコールを含め7曲を繰り広げ、終了後は来場者から大きな拍手が送られた。渡辺さんは「今までやってきた成果を出すことができ、皆さんに喜んでいただけて良かった。機会があればまたやりたい」と満足そうに話していた。