花巻

災害時に宿泊支援 施設利用で協定 キオクシアと花巻温泉

災害時における施設利用協定を締結した柴山代表取締役社長(右)と安藤代表取締役社長

 北上市北工業団地の半導体大手子会社キオクシア岩手と、東北有数の客室数を持つ花巻市湯本の花巻温泉は23日、災害時における施設利用に関する協定を締結した。大規模自然災害や火災、感染症の流行など緊急事態が発生した場合などに、キオクシア岩手の事業活動の継続や早期回復のために他地域から駆け付けた関連会社などの従業員に、花巻温泉が施設を提供する。

 花巻温泉は四つの宿泊施設、472の客室があり、キオクシア岩手からは20分ほどの距離に位置する。協定ではホテル3館を中心に100人規模の宿泊、食事、入浴、関係車両の駐車を基本に提供するが、施設の利用状況や復旧作業などの動向を勘案してその都度両者で協議して決める。

 キオクシア岩手によると、大規模災害時などの製造装置の復旧作業では、装置メーカーをはじめ、パートナー企業、同社四日市工場など国内外から多くのエンジニアが集まるため、宿泊先などの確保が重要で、花巻温泉の協力で迅速で円滑な体制を構築できるという。

 花巻温泉ホテル千秋閣で行われた調印式で、キオクシア岩手の柴山耕一郎代表取締役社長は「復帰のために非常に多くの人員が集まり、何日もかかるような復旧作業になることが想定される。非常に大きな課題だった宿と食事の提供が協定により解消される」と語った。

 花巻温泉では2011年の東日本大震災時に全国の警察や消防、復旧作業に当たる電力、ガス会社の関係者、沿岸部の被災者を受け入れた実績がある。同社の安藤昭代表取締役社長は「万が一の際には施設を保有する社会的な立場からいち早く協力したい。その場その場の状況で、最適な方法で対応していきたい」と述べた。

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