電気届ける仕組み理解 東山小4年生が体験 エネルギー出前講座【一関】
一関市東山町の市立東山小学校(金里徹校長、児童209人)で24日、4年生36人を対象にエネルギー出前講座が開かれた。同学年は、東北電力岩手支店の2023年度エネルギーチャレンジ校となっており、初回講座では体験を交えた授業を通し、児童が電気の大切さ、発電と環境対策の両立などを幅広く学んだ。
電気やエネルギーに関心を高める同チャレンジ校は19年度からの同支店独自の取り組みで、今年度は同校4年、花巻市立湯本小6年など県内の小中学校計3学年が対象。県内で今年度皮切りとなる同日は、同支店企画管理部門の阿部豊主任ら3人が講師を務めた。
講座では電気が届くまでの過程や方法別の発電の仕組みをプロジェクターで紹介。送電・配電線の実物やこんろを使った火力発電の実演を見せながら、分かりやすく説明した。
各発電方法には費用や環境負荷など長所・短所があると指摘。持続可能性のため、再生可能エネルギーなどそれぞれの長所を生かし混用していく「エネルギーミックス」の重要性を強調した。
児童らは手回し発電機を発電所に、電球や風車付きモーターなどを家庭に見立てて送電を体験した。
松岡暖人君は「二酸化炭素を多く出す発電があることや、日本が多くのエネルギー資源を輸入していることなどを知り、電気をつくる仕組みや大変さが分かった。使わない電気は小まめに消したい」と話していた。
今後、東山小では、6月に県内の水力発電所の見学、10月にはサイエンスショーを交えた学習の振り返り発表会を予定している。