本物そっくり 鳥の群れ 空港でカービング展 北上・キビタキの会【花巻】
北上市を拠点に活動する北上バードカービングクラブ「キビタキの会」(鈴木清明代表)による作品展は、花巻市東宮野目のいわて花巻空港ターミナルビルで開かれている。精巧に作られたバードカービング(木彫りの鳥)と県内で撮影された野鳥の写真を展示。空港内に現れた“鳥の群れ”が、来場者の注目を集めている。6月1日まで。
バードカービングは、鳥を剥製にする代わりに木を削って色を塗り、本物そっくりに作られた鳥の彫刻。2021年に結成した同会には北上市、奥州市などの13人が所属し、北上市の民俗村「体験工房」で作品作りを楽しんでいる。
花巻市内で展示を開催するのは初で、バードカービング43点、鈴木代表(76)が撮影した写真8点を並べている。バードカービングはいずれも実寸大で、アカショウビン、オオルリ、カワセミなど毛並みまで精密に再現。羽ばたく姿や餌を捉える躍動的な姿を表現した作品もあり、来場者は興味深そうに鑑賞していた。
鈴木代表は「展示されているのは県内でも見られる鳥たち。羽を広げた状態を再現するのが特に難しい」と語る。
入会して1年ほどの佐々木鉄男さん(67)=北上市和賀町=はシマエナガを出品。佐々木さんは「同じ鳥をモデルに作っても会員の個性が出るのが面白い。細かい部分は鈴木代表に手伝ってもらっているので、一からすべて作れるようになりたい」と意欲的に話していた。
鑑賞無料。時間は午前7時15分から午後7時30分(最終日は3時)まで。