発電実験に挑戦 湯本小児童仕組み学ぶ 東北電力出前講座【花巻】
東北電力岩手支店(山中貞一支店長)によるエネルギー出前講座は29日、花巻市の湯本小学校(内田留美子校長、児童173人)で開かれた。児童たちが発電や送電の仕組みに理解を深めながら、再生可能エネルギーなどについて考えた。
同支店が県内の小中学校を対象とした講座で、2019年から実施。今年度は同小と一関市立東山小、盛岡中央高附属中の3校で行っている。
同日は同支店企画管理部門の阿部美幸主任ら3人が講師を務め、6年生29人が受講。講座では電気が届くまでの過程や方法別の発電を説明したほか、こんろを使った装置で火力発電の仕組みを紹介した。
阿部主任らはデータで日本のエネルギー自給率の低さを示し、再生可能エネルギーなどそれぞれの長所を生かし混用していく「エネルギーミックス」の重要性を強調した。
児童たちは手回し発電機を使って発電実験にも挑戦。3人が同時に発電機を回し、安定して電気をつくる苦労を実感していた。
同支店によると、6年生は7月に花巻市内の発電所を見学し、11月に学習の振り返り発表会を行う予定。
川村夢蔵君(11)は「いろいろな発電方法があり、それぞれを上手く活用することが大切だということが分かった。普段の生活から電気を大切に使っていきたい」と学びを深めた様子だった。