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人口減解決へ「団結」 共同声明を発表 盛岡で将来世代応援知事サミット


 本県を含む22県の知事で構成する「日本創生のための将来世代応援知事同盟」のサミットは29日、盛岡市で開かれた。本県での開催は初めて。子育て支援などをテーマにパネル討議を行ったほか、議論を踏まえた共同声明を発表。人口減少問題に立ち向かい、将来を担う世代の希望をかなえる社会の実現へ団結する誓いを新たにした。

【2面に関連】

 知事同盟は人口減少社会に立ち向かうトップランナーを目指し、年1回サミットを開催。今回は4年ぶりに一般参加者を入れて実施し、本県、宮城、福島の被災3県を含めて計18県の知事が出席した。

 地元幼稚園児らによるオープニングアトラクションで幕開けし、達増拓也知事が「同じ志を持つ知事の皆さんと、地方への人の流れをつくり、東京一極集中型社会を変える政策論を語っていきたい」とあいさつした。

 内閣官房参与山崎史郎氏の基調講演に続き、出席した知事と山崎氏が「仕事と子育ての両立と女性活躍」などをテーマにパネル討議を展開。各県の取り組み事例を踏まえて活発に意見交換した。

 パネル討議での意見などを踏まえ、▽出会い創出など若い世代の結婚の希望をかなえる支援▽妊産婦支援▽子育て家庭支援▽子どもの健康を守るための検査・検診を受診できる必要な設計制度を国に要望▽長時間労働是正、多様な働き方の普及▽子どもが成育する環境の質向上▽児童虐待防止や貧困対策、ヤングケアラー支援▽ジェンダーギャップ解消へ多様な主体が一丸となる▽デジタル活用による新しい人の流れの創出―の9項目に取り組むとする「いわて声明」を発表。18県知事全員で読み上げ、人口減少問題解決へ団結する決意を示した。

 30日は、サミットの参加知事が紫波町内で「オガールエリア」の施設などを視察する。


【訂正】山崎史郎氏は内閣官房参与でした。

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