北上・西和賀

絆伝える家族展 故髙橋さん陶芸、妻娘も出品 ギャラリーボイス【北上】

陶芸、水彩画、繭細工と多彩な作品を紹介している家族展

 芸術創作に取り組む北上市上江釣子の一家3人による「髙橋隆孝・眞理・愛衣 陶芸・水彩画・繭細工 家族展」は1日、同市九年橋のギャラリーボイスで始まった。昨年11月に亡くなった隆孝さんの多彩な陶芸作品を中心とした展示で、妻の眞理さん(74)が水彩画、娘の愛衣さん(35)が繭細工をそれぞれ出品。三者三様の活動成果が並べられ、見る人に家族の絆を感じさせている。5日まで。

 隆孝さんは生前、趣味で約25年間陶芸に打ち込み、各コンクールで入賞経験もあるほどの腕前。建設コンサルタントとして地質調査に関わったこともあり、特に土にこだわっていたという。国内各地の焼き物の影響を受けており、同展ではつぼをはじめ、茶道具や花器、食器など大小さまざまな作品を紹介している。

 眞理さんの水彩画は、転勤で移り住んだ北海道や横浜市などで描いたもので、今年5月に手がけた「江釣子神社下からの風景」は山々の残雪と新緑のグラデーションを表現した。北上市の地域おこし協力隊として養蚕事業に取り組んだ愛衣さんは、盛岡市の教室に通って仕上げた色鮮やかな繭細工などを並べている。

 繭細工の花と隆孝さんの花瓶を合わせた作品や、自ら制作した陶器を持つ隆孝さんを描写した絵画など、家族間のコラボレーション作品もあり、眞理さんは「主人の作品をまとめて見てもらいたいと思って企画したが、自分たち家族が取り組んできたことを振り返る機会になった。さまざまな作品を見て楽しんでいただきたい」と話している。

 入場無料。時間は午前10時から午後8時(最終日のみ5時)まで。

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