一関・平泉

目指せ“熱波師” 古戦場 県内外サウナ愛好者が受講【一関】

熱波師の講習会で、タオルのあおぎ方を練習する宇佐美さん(左)ら受講者=5月24日、一関市赤荻の古戦場

 サウナや宴会場などを運営する一関市赤荻の古戦場商事(浅野裕美代表取締役社長)は、タオルで蒸気をあおいで熱風を入浴客に浴びせる「熱波師」の講習会を開いている。県内外から受講者が訪れ、卒業生は「古戦場熱波隊」として技を発揮してサウナー(サウナ愛好者)を喜ばせている。

 同社のサウナは、国内最大のサウナ検索サイトで岩手1位、東北2位になるなど全国的に注目されている。若手社員2人が2021年に全国で同社のサウナグッズを売り歩く旅企画を敢行し、訪問先で習得した熱波師の技術をスタッフらに伝授しながら利用客に熱波サービスを提供してきた。

 講習会は、利用客の中で熱波師に興味があり、やりたい人がいればやってもらおうと開催。一関のほか盛岡や北上、宮城、福島など県内外から受講者が訪れ、9人が卒業した。古戦場で熱波サービスを手伝っている常連客もいれば、他のさまざまな施設で活躍している人もいるという。

 5月24日の講習会には3人が参加。卒業生第2号の男性が講師となり、タオルの持ち方から基本的なあおぎ方を実演して指導した。

 受講者のうち、秋田県由利本荘市の宇佐美尚生さん(26)は20歳ごろから温泉とサウナに魅了され、銭湯の経営を夢見て「まずサウナを極めたい」とホームページを通じて浅野社長に連絡した。古戦場で学んだ技を持ち帰って秋田のサウナシーンを盛り上げたいといい、「熱波師になったらテントサウナを購入して秋田の自然と組み合わせ、サウナを軸に仕事をしていきたい」と練習に励んでいた。

 これまでの受講者数は、卒業した9人や宇佐美さんを含め18人。浅野社長は「今後も積極的に受け入れ、古戦場のサウナから岩手・一関の魅力を発信していきたい」と話している。

 講習会は全3回で随時開催し、卒業すると特典として浅野社長から修了認定書、非売品の熱波隊特製ステッカー、「熱波師名」が贈られる。受講は無料で事前予約が必要。受講申し込み、熱波サービス提供日など問い合わせは同社=0191(25)2500=へ。

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