奥州・金ケ崎

肉質最高級 炭火で舌鼓 前沢牛まつりにぎわう 4年ぶり通常開催【奥州】

好天の下、炭火こんろを囲んで前沢牛の焼き肉を味わう家族連れ

 第39回前沢牛まつり(実行委主催)は4日、奥州市前沢字阿部舘の前沢いきいきスポーツランドで開かれた。コロナ禍で自粛が続いたため、肉質最高級の前沢牛を通常通り会場で味わえるのは4年ぶり。再開を待ち望んでいた人々がどっと詰め掛け、前売り券や当日券を牛肉と引き換えるテントに順番待ちの長い列ができた。場内での牛肉の販売総量は、3頭分に相当する約1200キロに上った。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2020年は中止し、21、22年はドライブスルー方式による牛肉販売という形式で開いた。

 同日は天候に恵まれ、開場早々に牛肉引換所には行列ができる盛況ぶりで、実行委の千葉桂委員長も「こんな行列は例年見られない。それだけ皆さんが待ち望んでくれていたのだろう」と、うれしい悲鳴を上げた。

 同市前沢字中屋敷の佐藤利男さん(73)は、首都圏などに住むきょうだい3人とその家族ら総勢14人で来場。「牛まつりは、きょうだいが集まる良い機会。再開を喜んでいる」と、会場で無料貸し出しされた炭火こんろを囲んで前沢牛の焼き肉に舌鼓を打ちながら笑い声を響かせていた。

 場内のステージでは恒例の「牛の鳴きまねコンテスト」や演歌歌手丘みどりさんのショー、引換券の番号に応じて賞品が当たる抽選会も催された。また、県立前沢高校の生徒約50人が運営に協力し、牛肉のパック詰めなどの労力奉仕に励んだ。

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