花巻

華麗な舞 観客魅了 17演目披露 みちのく神楽大会【花巻】

胡四王神楽の「水神」

 第40回みちのく神楽大会(花巻地方神楽協会主催、花巻市教委共催)は4日、同市若葉町の市文化会館で開かれた。同地方に伝わる神楽団体が集結し、太鼓や鉦(かね)の音に合わせた華麗な舞の競演で観客を魅了した。

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の早池峰神楽(岳神楽、大償神楽)をはじめ同地方で神楽を伝承する14団体と、青森県十和田市の南部洞内神楽が出演。更木神楽の「鶏舞」で開演し、「注連切りの舞」「八幡舞」「木曽舞」など17演目を繰り広げた。

 このうち胡四王神楽は「水神」を披露。竜神の宗主が人間に水を汚されたのを怒り、たたろうと企てたが、神々に諭されて人々を困らせることはしないと誓ったため、水をつかさどる大水神になったという神話で、前半は舞い手がかぶとや面、装束を身に着けて物語を舞い、後半は面を外しリズミカルで華麗なクズシ舞で観客の拍手を誘った。

 新型コロナ禍で久々に来場したという同市北万丁目の女性(75)は「大迫の神楽が好きで子どもの頃からよく見てきたので、太鼓の音を聴くと気持ちが高ぶる。きょうはさまざまな演目を楽しみたい」と堪能していた。

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