4年ぶり対面交流 学生ら花巻入り 米ホットスプリングス市
米国アーカンソー州ホットスプリングス市の生徒と学生らが、国際姉妹都市の花巻市を訪問し、5日に市役所で上田東一市長と懇談した。11日まで滞在し、市内でホームステイしながら学校での授業体験、日本文化体験などを通じた市民との交流などを行う。
両市は1993年1月15日に姉妹都市提携を結び、今年で30周年を迎えた。青少年の相互交流事業を続けてきたが、新型コロナウイルスの影響で2019年度から中断。22年度はオンラインによる交流が行われ、対面による交流は4年ぶりとなる。
一行は、ホットスプリングス市の中高生と大学生、引率者の高校教諭ら13人で、4日夜に花巻入り。5日は11人が市役所を訪ね上田市長と面会したほか、マルカンビル大食堂でソフトクリームを味わったり、県立花巻北高校の生徒と交流を深めたりした後、ホームステイ先のホストファミリー宅へと向かった。
このうち大学1年のロバート・ニルソンさん(19)は20年度に相互交流で来市予定だった一人。両市間の相互交流のコーディネーターを務めていた母から花巻での土産話を聞いて自分も訪れたいと参加を決め、「やっと来られてうれしい。それぞれの学校に行って体験したり、(一関市での)猊鼻(げいび)渓の舟下りを楽しみにしている」と笑顔を見せた。
6日以降は、市内でホームステイをしながら花巻東高校や花巻北中学校、笹間第一小学校での授業をはじめ、わんこそば、餅つきや茶道などの日本文化、猊鼻渓舟下りを体験。宮沢賢治記念館や平泉町の中尊寺なども見学し、11日に帰国の途に就く。