北上・西和賀

踊り、演奏次々と 早苗振芸能まつり 江釣子地区【北上】

稽古の成果を披露する新平神楽保存会員

 第42回江釣子地区早苗振(さなぶり)芸能まつり(江釣子芸術文化協会主催)は4日、北上市の同地区交流センターで開かれた。郷土芸能や踊り、ギター演奏など多彩な演目で出演者と来場者が楽しいひとときを共有した。

 田植えを無事終えたことに感謝し秋の豊作を祈る恒例行事だが、新型コロナウイルスの影響で2020年度から3年連続で中止。4年ぶりとなった今回は12演目が上演され、合わせて約40人が出演。住民ら100人以上が来場した。

 新平神楽保存会の「下舞」「権現舞」でオープニングを飾り、各行政区や各団体の出演者が踊りや民謡などで稽古してきた成果を披露。マジックショーでは次々と技が繰り出され、最後は滑田鬼剣舞保存会が勇壮な演舞で締めた。

 同神楽保存会の髙橋修会長(57)は「コロナ当初は全然公演の機会がなかっただけに、地区のみんなに披露できて良かった。発表の機会があれば士気も上がる。(8月の北上・みちのく)芸能まつりに向け、地区の中学生と一緒にできたら」と充実した表情。アコースティックギターで「北国の春」など4曲を演奏し、自慢ののどを披露した万まさおさん(58)は「お世話になった方々に恩返ししたかった。精いっぱいやらせてもらった」と満足そうだった。

 各団体では新型コロナの影響に加え高齢化もあり、会員は減少傾向。同協会の小山隆利会長(71)は「3年できず立ち上げるのは大変だったが、楽しみにしている方々も多かったので何とか開催できて良かった。来場者も楽しんでくれて、出演者も励みになったと思う」と成果を語った。

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