人権の花大切に 児童が苗植え 黒石小【奥州】
子どもたちが花の世話を通して思いやりの心を育む全国的な啓発活動「人権の花運動」が6日、奥州市水沢の市立黒石小学校(塚本岳也校長、児童26人)で行われ、児童全員がサルビアなど3種類の苗を植えた。
法務省の啓発活動で、水沢人権擁護委員協議会と盛岡地方法務局水沢支局の同市を含む管内5市町では毎年、保育施設や小中学校で実施している。
校舎前で行われたセレモニーで塚本校長は「人権の花運動を通して人を思いやる気持ちを高めよう。世話をしてきれいな花を咲かせましょう」、同支局の髙橋充局長は「児童みんなで花を咲かせ、思いやりの心を育ててほしい」とあいさつ。
1~6年生が2学年ずつの3班に分かれ、プランターと学校花壇、プール前にサルビア、ベゴニア、メランポジウムの3種類、190本を植えた。児童は水沢地域の人権擁護委員の助けを受け、ポットから取り出した苗を丁寧に植え、たっぷりと水をあげた。プランターは校舎前に設置した。
同校は今年度末で閉校し、2024年度から姉体小と統合するため、同運動への参加も今回が最後。花は秋ごろまで見られるといい、児童が水まきなどの管理を続ける。菊地葵君(6年)は「プランターに苗を植えるのが難しかった。花が大きく育つのが楽しみ」と話していた。