北上・西和賀

来館者500万人達成 節目にセレモニー 20周年 さくらホール【北上】

さくらホール来館者500万人達成を祝い、美声を響かせるボーカリストたち

 北上市文化交流センターさくらホールの累計来館者が10日、500万人に達した。2003年11月の開館から20周年の節目で、大台を突破。同日は記念セレモニーが行われ、今後も市民に愛される文化芸術活動の拠点施設として末永い利用を誓い合った。

 セレモニーには約100人が参加。八重樫浩文市長は「いつでも人でにぎわうまちの文化広場をコンセプトに、多くの方々に愛されてきた」とあいさつ。20周年事業公演のペアチケット、同ホール利用権が当たる記念抽選会も開かれた。

 開館以来、同ホールを利用している菊池バイオリン教室の会員が楽器演奏し、利用者有志のボーカリスト「さくら5millionシンガーズ」が美声を披露。黒沢尻北小吹奏楽部6年生15人が「友よ」で一体感のある演奏を響かせた。

 同部の菊池梨紗副部長(6年)は「いつも練習している場とは響きが違う。年末のコンサートで(同校)合唱部、上野中吹奏楽部と演奏したのが一番の思い出」と実感を込め、塩谷美結部長(同)も「全体に響きわたるホールが地元にありうれしい。今後も多くの曲を演奏し、お客さんに聞いてほしい」と充実した表情。菊池バイオリン教室の菊池明子代表は「いろいろな部屋があり利用しやすく、ありがたい。皆さんに感謝の思いを込め演奏した」と笑顔で話した。

 同ホールは最大定員約1500人の大ホールと中、小ホールをはじめキッズルーム、会議室、アトリエなどの「アートファクトリー」が21部屋があり、舞台稽古や音楽、ダンス、美術など幅広く利用できる。学習や交流の場となるフリースペースも設置。市民芸術活動のほか著名な音楽家のコンサート、演劇など数多くの公演が行われる。年間利用者は17年度の30万4600人を最高に、新型コロナウイルスの影響を受けた20、21年度を除きおおむね20万人台(フリースペースを含まず)で推移している。

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