景色や花 淡く表現 千葉さん(盛岡)油彩画展 諄子美術館【北上】
北上市大通りの諄子美術館(おでんせプラザぐろーぶ5階)で、盛岡市在住の画家・千葉幸子さん(45)の作品展が開かれている。130号の大作から小品まで油彩画25点が展示され、来場者は明るく淡い色彩の作品を鑑賞しながら穏やかなひとときを過ごしている。7月29日まで。
千葉さんは1977年生まれ。2009年に岩手大大学院教育学研究科美術教育専修を修了。これまで本県のほか東京や宮城県などで個展やグループ展を開き、17年に県美術選奨受賞。現在は盛岡市清水町にある市景観重要建造物「旧石井県令邸」の活用運営委員会員として管理運営に当たっている。
同美術館での個展は2回目。今回は22年、宮城県気仙沼市のリアス・アーク美術館で開催された個展の出品作などを展示している。冬の静かな海を描いた「彩海の浜辺」「希望への出航」、森の緑が鮮やかな「静かな夏」など柔らかく優しいタッチの色遣いが来場者の心を和ませている。
一年のうち冬場の3カ月間に集中して制作するという千葉さんは、「全て自分の目で見た景色や花、小鳥などを描いたもの。メモ代わりに外でスケッチした水彩画のファイルも用意しているので、展示作品と見比べてもらえると一層楽しんでいただけるのでは」と話している。
千葉さんは、今月17日から9月3日まで岩手町の石神の丘美術館で開催される企画展「いわてでえがく いわてでつくる」にも参加。今月17日には横18メートル、縦2メートルほどのパネルに作品を仕上げる公開制作パフォーマンスを行う。
諄子美術館の開館時間は午前11時から午後4時(入館は3時30分)まで。月・火曜日休館。入館料は200円(18歳以上)。