花巻

「楽しく」「大好き」大事に 柱谷さん、尾形さんトーク 花巻JC・スポフェス

スポーツの魅力などについて語った柱谷さん(左)と尾形さん

 花巻青年会議所(JC、佐藤貴哉理事長)は10日、花巻市下根子の富士大で「スポフェスHANAMAKI2023~遊ぼう!学ぼう!やってみよう!~」を開いた。元プロサッカー選手で花巻東高校サッカー部テクニカルアドバイザーの柱谷哲二さんと仙台育英高校サッカー部OBでお笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘さんによるクロストークをはじめ、スポーツ体験やセミナーを通じて学生や親子らがスポーツの魅力を体感した。

 富士大との協働で、スポーツを通じて地域を盛り上げようと企画。クロストークをはじめ、キックターゲットやバスケットボール、ヨガなどさまざまなスポーツを体験できるブースが設けられたほか、食育やメンタルトレーニングなどスポーツ周辺知識を学べるセミナーなどが行われた。

 このうちクロストークでは、サッカーという同じ競技を経験しながらも年齢や立場、携わり方が異なる2人に、スポーツの魅力やスポーツがもたらす価値を聞いた。

 スポーツで大事にしていきたいことについて尾形さんは、劣等感から消極的になり、ドリブルという持ち味を発揮できなかった小学6年の頃に父親から言われた「勘違いしてないか。お前に誰も期待していない。楽しくサッカーできたらいいんじゃないの」という言葉を紹介。「その一言でレギュラーを勝ち取ることができ、今でも支えになっている」と支えてくれる人への感謝の気持ちを挙げた。

 柱谷さんはスポーツを大好きに思う気持ちを挙げた。「ただの好きだったら普通になる。大好きだったら嫌なことも耐えられる」と子供たちに伝えていることを紹介し、「大人には好きなスポーツをさせるためにサポートし、楽しくてしょうがないという雰囲気をつくってほしい」と語った。

 同JCの佐藤理事長は「地域課題として中学校の休日の部活動指導を地域や民間に委ねる地域移行が取り沙汰されている中で、いろいろなスポーツを体験できる場をつくることができれば素晴らしい。フェスが地域で支えることを考えるきっかけになれば」と話していた。

地域の記事をもっと読む

花巻
2025年5月4日付
花巻
2025年5月4日付
花巻
2025年5月4日付
花巻
2025年5月3日付