こだわり地酒飲み比べ 県内3蔵元参加でフェス【北上】
県内蔵元のこだわりの純米酒を飲み比べできるイベント「KITAKAMI酒フェス」は10日、北上市諏訪町の諏訪神社で開かれ、青空の下、市内外から訪れた左党が立ち飲みスタイルで地酒を味わった。
イベント企画などを手掛けるEN―DO企画(遠藤哲也代表)の主催で初めて開かれた。利き酒チケット5枚つづり券を前売り1000円(税込み)、当日1500円(同)で販売し、1枚でおちょこ1杯分の日本酒と引き換えられる仕組みで、喜久盛酒造(同市)、吾妻嶺酒造店(紫波町)、磐乃井酒造(一関市)が参加した。
このうち、喜久盛酒造は北上産の契約栽培米「亀の尾」を使った辛口のにごり酒「酩途」や、にごり特有の甘みと酸味を感じられて飲みやすい「ビクトル投げからの膝十字固め」などを提供。藤村卓也代表取締役社長は「全国的にも日本酒イベントが復活している。地元の酒を広く知ってもらう機会で、酒販店や飲食店の方には気に入ったものを今後につなげていただきたい」と期待した。
午後3時の開会に合わせてグループや家族連れが続々と来場し、乾杯してカップを重ねたり、蔵元と交流したりして思い思いに楽しんだ。クラフトビールやワインのほか、蒸しガキや燻製(くんせい)、焼き鳥、北上コロッケ、かき氷、サクランボなどの出店もにぎわった。
家族で訪れた奥州市水沢の冨田博さん(72)は「日本酒は普段も冷やして飲んでいるが、きょうは暑いのでよく冷えていておいしい。にごり酒が特に良かったので、今度買って家でも飲みたい」と話していた。