魅力満喫の旅提案 「浄土日和」小冊子作製 三鉄駅起点に潮風トレイルへ【岩手】
三陸鉄道と長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」を組み合わせた旅を楽しんでもらおうと、宮古市の一般社団法人「浄土日和」(佐々木洋介代表理事)は、小冊子「トレイン&トレイル ルートマップ」を作製した。三鉄の各駅を基点にトレイルコースへのアクセスを紹介しており、三陸の魅力を満喫できる旅の仕方を提案している。
同法人は三陸ジオパーク認定ガイドなどで構成している。同トレイルのガイドやトレイル道を維持管理する中で、ハイカーの要望を受けトレッキング情報を網羅した冊子を作製。作製には環境省の補助を受けている。
冊子はA5判でカラー43ページ。三鉄の久慈―盛間にある延長163キロにある全41駅のうち、ハイカーの利用頻度が高い36駅について詳しい情報を掲載。最寄り駅からトレイル本線への道順やアクセスの距離と時間、駅周辺の宿泊施設や飲食店、コンビニなど、ハイカーにとって重要な情報を網羅した。
次駅までの所要時間や距離など旅行計画を立てる際の手助けとなる情報も盛り込んだ。元三鉄社員やみちのく潮風トレイルを全線踏破したメンバーが執筆を担当し、ニーズに即した内容に仕上がっている。
1000部作成し、三鉄の主要駅や各地の観光協会などを通じて無料配布。環境省の事業を活用し、マップに合わせて該当駅に設置するパネルも制作した。
佐々木代表理事は「トレイルを歩くことで海岸景観や地域住民とのつながり、食など三陸の素晴らしさを味わうことができる。コースを知る手がかりとして活用していただき、歩いて地域を知る新たな体験ツアーを楽しんでほしい」と話している。問い合わせは、浄土ケ浜ビジターセンター=0193(65)1690=へ。