奥州・金ケ崎

胆沢城跡歴史公園 築地塀に動画映写 アヤメ題材、初企画 盛岡の専門学校生協力【奥州】

築地塀で行われたテスト映写。イベント当日は左右2面に動画が映写され、南大路に夢あかりが輝く(奥州市埋蔵文化財調査センター提供)

 奥州市水沢佐倉河にある胆沢城跡歴史公園のシンボルとなっている築地塀をスクリーンとして使う初のイベント「胆沢城スペシャルライトショー」(同市埋蔵文化財調査センター主催)は、24日午後7時から8時30分まで同公園で開かれる。盛岡市の専門学校生の協力で、園内に咲くアヤメをモチーフに制作したオリジナル動画を左右2面に映写するほか、塀へと続く通路に夢あかり600個を点灯。自由に写真撮影でき、“映える”イベントとして話題となりそうだ。入場無料。

 胆沢城は802(延暦21)年に坂上田村麻呂が造った城柵跡。808(大同3)年までに陸奥国府の多賀城から軍政を司る「鎮守府」が移され、10世紀後半ごろまで鎮守府胆沢城として機能した。1922(大正11)年に国指定史跡となった。同公園は外郭南門両脇の築地塀とその周辺、南大路を再現し、2019年に開園した。

▲「胆沢城スペシャルライトショー」のPRチラシ

 イベントでは南門両脇の築地塀をスクリーンとして使用。築地塀1面は高さ約4メートル、幅約15メートル。プロジェクションマッピングの実績もある盛岡市の盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校の生徒の協力で、約3分間のオリジナル動画を繰り返し映写する。併せて南大路に夢あかりをずらりと並べ、来場者に光と映像のコラボレーションを楽しんでもらう。

 雨天中止。当日は会場に隣接する同センターの常設展示室を午前9時から午後8時(雨天の場合は4時30分)まで無料公開する。同展示室では、胆沢城の発掘調査で出土した遺物なども見ることができる。

 問い合わせは同センター=0197(22)4400=まで。

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