花巻

少数民族の手芸PR おいものせなかでタイ作品展【花巻】

タイの少数民族による手刺しゅう作品などが並ぶおいものせなかの展示販売会

 タイの少数民族の手刺しゅう作品などが並ぶ展示販売会が、花巻市上小舟渡のフェアトレードショップ&カフェ「おいものせなか」で開かれている。少数民族に伝わる手刺しゅうは、継承者不足などのため存続の危機にあり、同店ではタイの伝統技術と美しい手芸作品をPRしている。25日まで。

 同店では、アジアに伝わる女性の手仕事の継承と保存を支援するMuu toh Muu(兵庫県)の取り組みに賛同。会場にはタイ北部のヤオ族に伝わる手刺しゅうの布、ポーチ、バッグのほか、同北西部の山岳少数民族ポー・カレン族の手織りとパッチワークなど約50点が並ぶ。

 このうちヤオ族の刺しゅうは緻密で美しい幾何学模様が特徴。草木染めで自然な色合いに仕上がっており、作品は全て一点もの。クッションカバーの手作りキットなども販売されている。

 同店によると、ヤオ族の村では都会へと移り住む女性が増加し、刺しゅうをしない村人も増えてきているという。同店の新田文子代表は「こんな素晴らしい伝統を途絶えさせてはいけない。岩手の人にもタイの伝統技術とフェアトレードの重要性を知ってもらいたい」と思いを語る。

 時間は午前10時から午後6時(日曜は5時30分ごろ)まで。月曜、火曜定休。25日は15食限定でグリーンカレーを提供する。

 問い合わせは同店=0198(22)7291=へ。

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