青紫色のアジサイ楚々と あす、まつり開幕 一関・舞川
「日本一のあじさい園」として知られる一関市舞川のみちのくあじさい園(伊藤達朗園主)で、24日に「みちのくあじさいまつり」が開幕する。7月24日までの期間中、園に植栽されている多種多様のアジサイが次々と咲き誇る見通しで、多くの人出が見込まれる。【11面に関連】
同園は、林業を営む伊藤園主が所有する山林を利用して整備。毎年、開花時期に合わせて一般開放されており、現在は15ヘクタールに400種4万株以上のアジサイが栽培されている。
小型の天然アジサイであるヤマアジサイは既に250種以上咲いており、その一つ「クロヒメ」は休憩所付近で楚々とした青紫色の花を広げている。7月に入ると大輪のヒメアジサイやアナベルが咲きそろい、7月中旬には西洋アジサイや園芸品種も見頃を迎える。
「みちのくあじさいまつり」は4、5月の「しゃくなげまつり」、6月の「カルミアまつり」に続くイベントで、期間中の来月9日には生田流箏糸会による演奏が行われるほか、来月10~24日にはアジサイの切り花を池に浮かべる企画「あじさいの池」が催される。
スタッフの新川正己さんは「園内を巡るには1時間半から2時間ほど要する。今年は新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いた影響で遠方からの観光客が増えると予想される」と話し、準備作業に励んでいた。
開園時間は午前8時~午後5時(最終受け付けは4時)。入園料は大人1000円、小中学生200円、幼児無料。園内は4人乗りカートで移動できるが予約が必要で、料金は1人700円。予約申し込み、問い合わせは同園=0191(28)2349=へ。